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レビュー

【レビュー】PS3版「風ノ旅ビト」(トロフィー取得率100%達成済み)

更新日:

PS3版「風ノ旅ビト」ソニー・コンピュータエンタテインメント

配信日:2012年3月15日

ジャンル:アドベンチャー

プレイヤー人数:1人

ストーリー

言葉は無い世界。

砂と共に流れる足跡。

心で繋がり、新たな自分に出会う旅。

どこまでも広がる砂の世界で、かつて存在したであろう文明を感じさせる遺跡を観る。

言葉の無い世界で、どこかにいる誰かと心で触れ合い、自分の存在を感じる。

目の前に現れる環境に身を委ね、目的も理由も自らが創り出す。

自分にしかないストーリーが、今始まる。

ゲーム概要

男とも女とも、性別があるのかもわからない謎のキャラクターを操作して、目の前の環境に合わせて何を実行するか自分で考え、進んでいくゲーム。

難しく聞こえますが、フィールドを探索する内に現れた気になるところをなんとなく調べているだけでギミックが稼働しステージは進んでいきます。

謎を解いてステージを進んでいくタイプのゲームではありますが、謎を解いている感覚はほとんどないくらい、自然に進めていけます。

「なにをすればいいのか?」「どこへ向かえばいいのか?」など、基本的な説明もなく唐突にゲーム世界に放り込まれる形でゲームは始まりますが、それ故プレイヤー自身で「何が出来るのか?」「どこまでいけるのか?」を一から調べていくことになります。

ゲームが始まって早々に「迷子」で、最初から最後までプレイヤーはまさに「旅ビト」です。

ゲーム中に操作方法やギミック攻略のヒントなどが表示されることはほとんどありません。

言葉どころか、人の認識出来る文字も出てこない作品で、画面に映し出されるのは「砂の世界」と「キャラクター」のみです。

そのためプレイヤーの思考を妨げる要素もなく、結果的に世界の探索に没頭出来るようになっています。

この高い没入感が本作の売りのひとつと言えるのは間違いありません。

他にも本作の特徴のひとつに、インターネット回線にゲーム機が繋がっている場合、ランダムでゲーム中のプレイヤー同士をひき会わせるランダムマッチングシステムがあります。

このマッチングシステムにより、同じ時間、同じフィールド上でプレイしているプレイヤー同士が、自然と一緒にステージを攻略していくという構図が生まれます。

しかし、言葉も文字も持たない世界、プレイヤー同士のコミュニケーションをとる手段も明確にはない世界なのですが、不思議なことに自然と心で繋がることが出来てしまうんです。

プレイヤーが操作キャラクターをもってして行える行動は限りなく少ないです。

しかし、その限られた行動の中でプレイしている人の感情、気持ちを各自が考える方法で全力で伝えます。

相手に伝わったかどうかを正確につかむ方法はありませんが、きっとプレイヤーは誰しも「相手と繋がった」という感覚を感じることが出来るでしょう。

明確な意思伝達の方法がないがために、どんな国の人とでも、どんな年齢の人とでも、繋がることが出来るのではと考えさせられた作品です。

こんなゲーム体験は、いままでプレイしてきたゲームでは感じたことがありません。

また「一緒に」と言いましたが、実はこのゲーム、マッチングしたからと言って必ず一緒に行動する必要もありません。

無視することも出来ますし、勝手にさっさと次のステージへ一人で進むことも出来ます。

プレイし始めの頃はベテランの「旅ビト」に攻略のヒントやトロフィー取得につながる特別なアイテム位置などを教えてもらえることも多いですし、自分が知っていて相手が知らないようなら教えてあげたいといった気持ちにも自然となります。

人それぞれ好みの分かれる部分ですが、そこは自分の好きなようにプレイ出来る。

まさに楽しみ方も、ゲームの進め方も、プレイヤー自身にすべて委ねる形で創られたゲームになっています。

所謂フルプライスの作品ではなく、PS3版のオンライン配信価格で1,143円(税抜)の作品です。

通常の作品と比較出来る程のボリュームは到底ありませんが、本作でしか味わえない特別なゲーム体験を考えると、決して高いものではないのかもしれません。

レビュー

レビューまでの総プレイ時間:7時間

ゲームの魅力や楽しいポイント

一から自らの手ですべてを知る

ストーリーも世界観も、操作方法も次の課題も何も提起してくれません。

しかしながら、これこそがこの作品の魅力と言えるかもしれません。

わからないことは、自ずとプレイヤー自身で紐解いていくしかない。

その順序も過程もタイミングもプレイヤー次第。

「自ら興味を持ち、自ら考え、自ら行動した」結果と経験を活かしてステージを攻略していく。

昨今の丁寧に一から十まで説明してくれるゲームも親切であるとは思いますが、本作のようにあえて簡略な操作方法に仕上げ、「プレイヤー自身の発見」というテーマに注力した作品も面白なと感じました。

美しく引き込まれる砂の世界

見渡す限りの砂の世界。

美しく表現されたその世界に、苦痛なんて感じるはずもなく、只々探索意欲をかきたてられました。

広大な砂丘と舞う砂埃を観ているだけで不思議と興奮します。

ステージが進めば魅力的なのは砂の世界だけではありません。

是非ともご自身の目で確かめてみて下さい。

ランダムマッチング

この部分は人によって意見が分かれそうな気もしますが、私は楽しめた部分であり、本作の大切な魅力のひとつであると感じました。

もともと私自身はインターネット回線を利用したマルチプレイはあまり好きじゃありません。

一部の非常識なプレイヤーの為にせっかくの良い作品を不愉快な気持ちでプレイしたくないからです。

なので本作品をプレイする前は、この仕様に若干戸惑いがありました。

しかし、そのシステムが本作の長所とも取れる多くのコメントを拝見したことでプレイする決心がついたわけですが、結果その通りだったと思える体験が出来ました。

言葉で説明するのは難しい体験で上手く表現出来ず悔しいですが、頑張って言葉であらわすと...

「たまたま同じ目的地に向かう人と出会い、二人とも行き方がわからない。お互いに気づいたことを知らせ合って知らず知らずの内に妙な絆が生まれる。」という感じでしょうか。

多分こんな体験するゲームは他にないと思います。(笑)

カスタマイズ性

特にありません。

難易度

「とても簡単」と言っていい難易度設定です。

操作キャラクターが「アウト・ミス・死亡」するといった概念もありません。

そのためゲームオーバーという演出もなく、ある意味安心してプレイ出来る作品です。

ゲームの難関攻略による達成感を味わうよりも「雰囲気」と「旅をする」という感覚を存分に楽しむゲームと言えます。

ある程度コントローラーの操作に慣れた子供であれば、問題なくプレイすることが出来るかもしれません。

遊びやすさ

明確な区切りはありませんが、雰囲気がガラリと変わるステージがいくつかあります。

ここまでにしようと区切りがつけられる部分です。(私は世界観に引き込まれ一気にクリアしてしまいました)

ゲーム自体の遊びやすさ、とっつき易さという部分では最高のゲームです。

使用するのは「方向キー:移動」と「〇ボタン:波紋」、「✖ボタン:ジャンプ」だけ。

ファミコンゲーム並みの簡潔な操作方法で、これ以上ない手軽さと言っていいでしょう。

ボリューム

本編をクリアするのにかかる時間はおよそ2時間程度です。

価格を考えれば仕方ありませんが、一般的な作品に比べてボリュームは非常に少ないです。

ただ、マッチングプレイの楽しみもあり、繰り返しプレイしたくなる要素はあります。

人によっては長く楽しめる作品になるかもしれません。

自由度

自由...というか「自由」がテーマの作品ですね。

いつ先に進んでもいいし、ギミックを起動させなくてもいい個所もあります。

2~3週するまでは毎回違う発見があるかもしれません。

ステージ自体は一本道ですが、プレイスタイルは全てプレイヤーに委ねられた高い自由度を持つ作品です。

ゲームを有利に進める為に役立つプレイヤー能力

特にありません。

旅を楽しむ気持ちだけあればいいと思います。

一部キャラクター操作が上手ければ飛び越せたり省略出来るギミックがありますが、大きな違いはありません。

テンポの良さ

いくつかのステージに分かれていて(ゲーム上の区切りはない)、1ステージ10分~15分位で攻略出来るように設計されています。

初見プレイでは進捗状況がわかりませんが、サクサクとテンポよく進められる感覚はありました。

謎解きの頻度やギミックの配置バランスも良いので、進行上ストレスに感じるような個所も少なく、終始気持ち良くプレイ出来ます。

熱中度

プレイヤー自身が何もわからない世界をひとつずつ紐解きながら旅をする感覚に私は熱中出来ました。

冒険が好きなプレイヤーならきっと同じ感覚を覚えてもらえると思います。

やり込み度

やり込み度自体はさほどありません。

私の場合、一周目は世界観と謎解きを楽しみながらプレイ。

二周目にトロフィーコンプのための攻略プレイをしました。

マッチングが予想以上に楽しめるシステムだったので、その後も何周かプレイし楽しんでいます。

これと言って明確な課題もないので、目に見てわかるやり込み要素はトロフィーくらいです。

まとめ

総評まとめ【75点】

「この作品特有のゲーム体験が出来る」本作の魅力はこれに尽きます。

複数の楽しみ方やコンテンツが存在するわけではないですが、それでもシンプルに面白い作品です。

一般的なソフトの半分以下の価格でこのゲーム体験が出来るのなら安いとさえ思えます。

気になっている方には、是非ともご自身の目で観て探索して、本作を楽しんで欲しい思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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