基本情報
PS3版「塊魂TRIBUTE」namco
発売日:2009年7月23日
ジャンル:転がして大きくするゲーム
プレイヤー人数:1人 or 2人対戦・協力プレイ(左右分割画面)
ゲーム概要
転がして大きくする人気ゲーム「塊魂」のPS3版。
見合った大きさの物体をなんでもくっつける謎の球体を転がし、10円ガム位の大きさから人、家、山、大陸、地球に宇宙の星々と、どんどんくっつけて大きくしていくゲームです。
レビュー
レビューまでの総プレイ時間:50時間
ボリューム:★★★★★
グラフィック:★★☆☆☆
サウンド:★★★★★
操作性:★★★☆☆
熱中度:★★★★☆
継続性:★★★★☆
満足度:★★★★★
レビュー詳細
ボリューム:★★★★★
総プレイ時間50時間。
初見&遊びプレイに35時間、トロフィー攻略に15時間。
ステージ数は40弱と多くはないですが、従来通りのシステムで遊べる「いつもの塊魂」、ジャンプと吸い込み機能が加わった「あたらしい塊魂」、塊のスピードが速くなって制限時間が短くなる「塊ドライブ」、制限時間も課題もない「エターナル」と多様なゲームモードが存在し長く遊べます。
これら通常の塊魂システムのゲームの他に、やり込むことで解放されるミニゲームもなかなか面白いです。
シューティングだったり、避けゲーだったり。
どんなに上手なプレイヤーでも、すべての課題をクリアし、全ステージ、全ゲームモードを解放するには15時間程度は必要になると思います。
とは言ってもこのゲームの場合、プレイ後に「さっきのところああすれば?」って何度も同じステージを繰り返し遊んでしまうゲームなので、おおよそ一般的な遊び方をする方であれば、私と同じく50時間近くは遊べるゲームだと思います。
グラフィック:★★☆☆☆
奇麗じゃないけど悪くもないです。
このゲームは雰囲気とアイデアが売りのゲームなので、グラフィックには最初からこだわってはいないように思います。
強いてグラフィックに関して言えば、ある程度ゲームを進めると物体のテクスチャーを変更することが出来るようになります。
これにより、PS2時代のようなのっぺりした質感だったり、全部木材みたいな質感にしたり、自分の好きなようにおもしろおかしくカスタマイズ出来ます。
奇麗じゃないけどゲームとして楽しめるようデザインされた、ある種洗練されたグラフィックと言えるかもしれません。
サウンド:★★★★★
ほとんどの塊魂プレイヤーは、そのゲームミュージックを忘れることは出来ないでしょう。
即耳に残るキャッチーなメロディ、良い感じでテンションを挙げてくれるポップチューンでゲームをさらに楽しませてくれます。
収録曲も数多く、全然飽きさせません。
クリア後もたまに口ずさんでしまうほど中毒性の強い曲ばかりです。
ゲームが進むとこれまた好きな曲を選んでプレイ出来るので、お気に入りの曲とともに高得点を狙いたくなります。
サウンドは文句なしの満点です。
操作性:★★★☆☆
基本的に左右のスティックを両腕に模して、球を転がすような直感的な操作だけでプレイ可能です。
なのでアクションゲームの苦手な人や、小さなお子さんにだってプレイ出来ます。
もちろん高得点を狙うには高度なテクニックが必要になる場面もありますが、基本的には簡単操作で楽しく遊べます。
操作方法が少ないので特に不満もありませんが、これと言って個人差が生まれるようなプレイも出来にくいです。
熱中度:★★★★☆
恐ろしいくらい高いです。
ストーリーは王様が壊してしまった星々を再生させるため、塊をたくさん作って星にするというお話。
ただそれだけ。(笑)
しかしストーリーはどうでもよくなるほどゲーム自体が面白いです。
どんどん大きくなる塊にテンションの上がる音楽、繰り返しプレイすることで効率化しさらに巨大化、巨大化することでまた新たなルート開拓と、止めどころが分からなくなります。
このゲームの素晴らしいアイデアで、塊と同じくらいの物体しか巻き込めないというとこと。
大きいものを巻き込むためには、それ以下の大きさのものを多く巻き込まなければいけません。
「さっきは巻き込めなかったけど、小さめのモノをたくさん巻き込んできたら今度は巻き込めた」など、毎回少しづつの発見と達成感が得られるように出来ています。
また1回のプレイ時間も3~10分と短いのがいいところです。
気がついたことの確認と実践をテンポよく行えます。
これが結果的に高い熱中度を生み出し、次のステージが出ていても繰り返し繰り返し同じステージをプレイさせます。
ストーリー展開にもう一工夫あれば、満点でした。
継続性:★★★★☆
多数のゲームモードがあることや、メイツと呼ばれる交代出来るキャラクター集め、プレゼントと呼ばれるキャラクターカスタマイズ衣装など、収集要素も多数あり楽しみながらプレイを続けられます。
なかなか簡単に見つけられるような場所に設置されていないので、否が応でも必死になります。
各ステージクリア後には王様の判定で0点から120点で塊を評価され、その評価の高さに応じた大きさの星へと変貌します。
やっぱり50点や60点じゃ納得出来ず、100点以上を目指して続けてしまいます。
個人的には最近多いA,B,Cとかいうランクよりも、78点とか点数で言われた方がよほどピンときました。(笑)
メイツもプレゼントも評価も、上達すれば自然と入手出来たり上がったりします。
そこに作業感はありませんでした。
最後まで作業感を感じることなくプレイ出来る作品は本当に凄いです。
満足度:★★★★★
さすがたくさんの人に愛され続ける人気シリーズ「塊魂」。
私はシリーズ3作品をプレイ済みですが、相変わらずとても面白かったです。
いや、PS3になって大幅にパワーアップしていました。
新モードとして搭載された「塊ドライブ」も、最初は速過ぎて困惑しましたが、慣れたらとんでもない爽快感のあるゲームに早変わりしていました。
「エターナル」では時間を気にすることなく、普段行かないような場所まで隅々探索しモノをくっつけ、ゲーム世界を丸ごとお掃除したような達成感。
「お掃除って気持ちいいかも」って思わされました。(笑)
「ちょっと気晴らしに」って始めたゲームがこんなにも長時間プレイすることになるなんて思ってもみなかったです。
良い意味で期待を大きく裏切ってくれたこの作品に大満足です。
まとめ
本作品は、過去のシリーズ作のステージや、課題、ものによってはテクスチャーまで再利用され、シリーズプレイヤーにとっては、「あっ、これやったことある」と思うステージも少なくないでしょう。
しかし過去にプレイ済みのステージであれ課題であれ、PS3の能力で新たに構築された塊ワールドは、きっと今までよりも魅力的で満足出来る世界であると思います。
初めて「塊魂」をプレイされる方にはもちろん、過去作をプレイ済みのカタマリストの方にも是非ともプレイをオススメしたい作品です。
老若男女問わずプレイ出来る最高のゲームのひとつですから。
私もプラチナトロフィー獲得後も密かに起動してはコロコロしています。(笑)
プラチナトロフィー取った後でもプレイしたくなるゲームなんて珍しいんですが。
プレイしてみればきっとあなたのお気に入りゲームのひとつになると思いますよ。
気になっている方は是非プレイしてみて下さいね。
最後までご覧頂きありがとうございました。