基本情報
PS3版「BIOHAZARD5」CAPCOM
発売日:2010年2月18日
ジャンル:サバイバルホラー
プレイヤー人数:1人 or 2人協力プレイ(上下分割画面)
ゲーム概要
ストーリー
未知のウィルスに感染した人々や怪物と戦い、その陰謀と策略を阻止し、無事生還することを目指すサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」シリーズのナンバリングタイトル第5弾。
今回は初代バイオハザードの主人公キャラ「クリス」に焦点を当てたストーリーです。
ラクーン事件から始まり、ブラックマーケットに流れたウィルス兵器は、世界中でバイオテロを引き起こし、脅威を振るっていました。
兼ねてからウィルス兵器の根絶を胸に戦ってきたクリスは生物兵器に精通した人物と共にBSAAを設立、自らも最前線でウィルス兵器の猛威と戦っています。
そんな折、彼はある噂を聞きつけアフリカへと向かったのですが...。
システム
プレイヤーはクリスを操作してゲームを進めていくことになりますが、本作から新たにパートナーアクションというシステムが加わっています。
前作では「まて!」「ついてこい!」「かくれろ!」と、犬のような扱いを受けていたパートナーキャラ(アシュリー・グラハム※大統領の娘)でしたが、今作からはパートナーは頼もしい味方として戦闘にも参加してくれます。
パートナーの名は「シェバ・アローマ」。
このシステムにより「クリス側ルート」「シェバ側ルート」と、一部当該キャラクターのみ進行可能なルートが出てきます。
そのため全ルートを楽しむためには、クリア後のプレイでシェバにキャラチェンジしてゲームを始めるか、2人協力プレイでシェバを選択する必要があります。
何はともあれ、基本コンビで行動出来るのは頼もしく、一人プレイでも全然寂しくないです。(笑)
レビュー
レビューまでの総プレイ時間:55時間
ボリューム:★★★☆☆
グラフィック:★★★★★
サウンド:★★★☆☆
操作性:★★★☆☆
熱中度:★★★★☆
継続性:★★☆☆☆
満足度:★★★★☆
レビュー詳細
ボリューム:★★★☆☆
総プレイ時間55時間。
初見&遊びプレイに25時間、トロフィー攻略に30時間。
キャンペーンモードは一つのエピソードのみです。
「オルタナティブエディション」もしくはDLCで追加エピソードを購入すれば、更に二つの追加エピソード(ボリュームは本編の1/4程度)を楽しめます。
本編エピソードは、早ければ4時間、遅くても7、8時間でクリア出来るくらいのボリュームです。
前作と比べると若干ボリュームダウンした印象です。
追加エピソードに関しても、ボリューム自体は少ないので、本当にオマケ程度に遊べると思っていた方がいいでしょう。
幸い「マーセナリーズ」なる単発のサバイバルモードがあるので(人によってはこちらがメインコンテンツ)、長く遊べる方もいるかもしれませんが、本編のゲーム内容としては少ないと言わざるを得ません。
私の場合は、本編全難易度全チャプターをSランククリアしたので、通常プレイする方よりも長い時間遊んでいると思います。
あまりプレイしてはいませんが「マーセナリーズ」のボリュームも鑑みて★三つとしました。
グラフィック:★★★★★
文句なしの満点です。
PS3でこんなに奇麗なゲーム画面が表現出来るのかと感動しました。
見るものすべてが丁寧に作り込まれているように感じられ、「このまま自由にアフリカを探検したいー」と思わせるほど(実際には行けません)、魅力的なグラフィックです。
町や遺跡、集落に研究施設と、どの場面もまるで実在する場所のように感じるリアリティで、終始そのグラフィックを楽しんでいました。
過去プレイしてきたゲームの中でもトップクラスのグラフィックですし、PS3のゲームでは間違いなく最高峰です。
サウンド:★★★☆☆
印象的な音楽はありません。
場面に合わせて気持ち程度に流れているくらい。
むしろ流れていない場面の方が多いかもしれません。
ホラー要素が持ち味の作品ですし、音楽を多用する必要もないのですが...。
効果音もまぁゲームの音です。
発砲音も悪くはありませんがごく普通。
全体的に普通。
ただ「マーセナリーズ」プレイ中のBGMはいいです♪
操作性:★★★☆☆
まったく問題がありません。
レスポンス良くキビキビと動作します。
ただ操作方法が基本的なTPSとは違うので注意が必要です。
基本的に移動もエイムも左スティックオンリーで前作と同じ仕様です。
TPSに慣れてしまっていると非常にやりずらいです。
ただ、それらの操作をオプションで一部変更することは可能です。
私はあまりにもやりずらいので「エイムを右スティック」「構えをL1」「射撃をR1」に変更しました。
ですが、もちろんエイム中に左スティックで移動出来るわけはなく、エイム中は動けないものと割り切ってプレイする必要があります。
結果的に慣れれば気にならない程度のことでしたが、これからプレイを考えている方は参考にしてください。
熱中度:★★★★☆
ストーリーが熱いです。
バイオハザードの歴史を作った二人「クリス・レッドフィールド」と「アルバート・ウェスカー」との因縁の対決は、最後まで楽しんでプレイするに十分な内容でした。
なので一週目はめちゃくちゃ楽しいです。
二週目になるとストーリーがわかってしまっているので、熱さ半減...。
加えて今作ではボスの倒し方が一途的というか、武器の選択は自由ではあるのですが、毎回「これ使ってください」みたいな武器が存在します。
使わなくても倒せるのですが、使った方が圧倒的に有利なので普通は使ってしまうと思います。
使った時に何かデメリットでもあれば通常武器との併用や不使用も選択として考えるのですが、いかんせんデメリットがありません。
なにかそこに自由度のなさがあったような気がして、ボス戦が一番楽しくありませんでした。
道中はとても楽しくプレイ出来ていただけにもったいなく感じました。
継続性:★★☆☆☆
残念なほどないです。
おそらくストーリーやグラフィックに注力したためか、もともとのボリュームが少ないですし、繰り返しプレイしたくなる要素もあまりありません。
クリア後の報酬でスキルや武器の強化が出来ますが、好みの武器が強化できれば他はたいして気にならないと思います。
私も最初にマグナムを無限化し性能を上げてしまったせいで、他の武器は割とどうでも良くなってしまいました。
もちろんトロフィーやランクにこだわれば長く楽しめる要素はあるのですが、それはごく一部の方の楽しみ方だと思います。
なので基本的には一周したら終わり。
あとはマーセナリーズか追加エピソードをプレイするだけです。
ボリュームがもともと少ないがために、やり込む要素も総じて少なかった印象です。
満足度:★★★★☆
ボリュームこそ少ないですが「美しいグラフィック」に「引き込まれるストーリー」で、ゲームとしての満足度は高いものでした。
追加エピソードも、見方によっては本編で語られなかった重要な部分の補完に一役かっていることは間違いなく、とても楽しめる内容にはなっています。
こちらもボリュームこそ少ないですが貴重な体験が出来るコンテンツです。
総じて無駄のない作品で、どうでもいいようなゲームプレイは付与せず削ぎ落した潔さに好感が持てた作品でした。
まとめ
バイオハザードシリーズの一つの節目を飾った作品でした。
そんなタイトルをプレイ出来たことを素直に嬉しく思います。
当然ですがバイオハザードが好きな方なら絶対にプレイすることをオススメする作品です。
私の場合、ほとんどの時間を2人協力プレイで攻略を進めたのですが、この協力プレイが非常に上手いバランスで離れたり合流したりと、とにかく面白かったです。
PS3で2人協力プレイが出来る作品をお探しの方にも是非お勧めしたいタイトルです。
回を重ねるほどに進化を続けるバイオハザードシリーズですが、きっとこれからも貴重なゲーム体験を与えてくれると信じてプレイしていきたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。