実は前々から気になっていたゲーム作品『悪魔城ドラキュラ』。
先日ふとプレイステーションストアで初代プレイステーションソフトを物色していると『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』と『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』なるソフトが目につきました。
説明を読んでみると...
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』:PS時代に発売された新しい探索型の悪魔城ドラキュラ。
『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』:基本的にはシリーズ第1作目『悪魔城ドラキュラ』のリメイク的な作品。
「おし! 悪魔城年代記の方だな!」
まさかこの選択こそが地獄への入り口だとは、まだ知る由もありませんでした...。
目次
ステージ1「地獄の門はわりと広め!?」
カッコいいBGMと共に始まったステージ1。
「音楽カッコいいなー!」
ノリノリで進んでいると何か違和感...
「...なんか主人公動かしずらいな...」
後から訳が分かるのですが、攻撃の後の硬直時間がめっちゃ長い。
そのため、例えば右左交互に連続して攻撃したい時でも攻撃直後の硬直時間を考慮して操作入力しなければ正確に行動出来ません。
これは思いのほかストレスで、「歩きながら攻撃」ということも出来ず、「攻撃ボタンを押したらその場に硬直」となり、攻撃自体が本作ではリスクを伴う行動になっています。
必死になってボタン連打なんてしようものなら、逆に硬直しまくって動けず、敵の思うツボになってしまうんです。
敵の攻撃が激しい(後半や周回プレイでは笑える程の猛攻)のに、主人公の性能がこんなに悪いなんて...。
過去に攻略してきた高難易度ゲーム(『魔界村シリーズ』『忍者龍剣伝シリーズ』)では感じたことのない不自由な主人公の操作性(しかもノロい)に戸惑いつつステージを進みます。
ステージ1のボスはそれほど苦も無くクリア。
残機も1機アウトで済みました。
ステージ1 クリア時の感想
「まあ、そんなに難しくはないかな。」
...浅はかでした...。
ステージ2「あわわ、あわわわわ...!」
それほど苦労せずにステージ1をクリアしたことで
「まあ、言われているほど難しい作品ではないんだろう」
そう勘違いした私は勢いで突き進みました。
ステージ後半のイカダの上。
イカダは次第に崩壊し、足場は減少。
敵は攻撃困難な水中から瞬間的に飛び上がり、飛び道具で攻撃してくる為、ムチで倒すのはなかなかに困難。
倒すのに夢中になっていると、敵の飛び道具攻撃がこちらの硬直時間中にヒットしイカダから転落。一発死。
「あ~、はいはい、そういうことね。」
幸いしゃがんでいる時に敵の飛び道具はヒットしないようで、イカダの壊れる位置とタイミングを把握し、この場をクリア。
その流れでステージ2のボス戦へと突入しました。
足場の不安定なイカダの上で、目の前にはデカいボス。
イカダから落ちないことを最優先に、ジャンプしながらボスの頭を滅多打ち。
「あわわ、あわわわわ...!」
『ギュワーーーン!』
「えっ!?」
なんか倒していました...。
ステージ2 クリア時の感想
「た、倒した感ない...。」
ステージ3「インチキ魔術師、現る!」
達成感なくステージ2のボスを撃破し、ステージ3へ。
ここから敵の攻撃が過激化。(ピョンピョン飛び回るやつ最悪!!)
ここでふと気がつきます。
「一回のダメージでライフ4つ減ってない...?」
ライフは全部で16。
4回攻撃を受けるとアウト。
『魔界村シリーズ』より良いと思われるかもしれませんが、主人公の機動性と敵の猛襲を考えるとこちらの方が断然難しいです。
それでも何とか先に進んでいくとボス出現。
インチキ魔術師。
これが意外なことにダメージを受ける攻撃で、回避困難なものは少なく、割とスムーズに攻略出来てしまいました。
道中の方が難しかったよ...。
ステージ3 クリア時の感想
「ボス、弱い...。ザコ、強い...。」
ステージ4「本当の地獄の始まり...」
このステージから難易度が急上昇!!
ステージ序盤から急に超難しくなります。
ふらふら飛び回るメデューサの頭にイライラ必至。
階段昇降中には屈むこともジャンプすることも出来ず、主人公の機動性の悪さに更にイライラ。
そして後半、頭上から骨を紅白餅まきのごとく降り注いでくる骸骨にイライラは最高潮!!(笑)
ゲームで受けうる最高レベルのストレスに耐え抜きやっとこさボスのメデューサと対峙します。
そして瞬殺...。
正直この時は本気でもうやめようかと思いました。(以降何回も思いますw)
最初の内はがむしゃらにボスに特攻していましたが、これでは勝てないと諦め作戦を変更。
ボスに行くまでの地獄のストレスと闘いながら、ボス戦は攻撃を控えめに相手の行動観察に集中しました。
その甲斐あってか、おそらく挑戦20回以内位で倒せたんじゃないかと思います。
しかし結局ボスに勝った時に行っていた行動は...
「攻撃がギリギリ当たるところでしゃがみ攻撃連打!」でした。(笑)
ステージ4 クリア時の感想
「ボス、強い...。ザコ、もっと強い...。」
ステージ5「イライラ確変継続中!?」
もう散々苦労してクリアしたステージ4。
「もうこれ以上難しいとか勘弁」と思っていましたが、今度は敵ではなくギミックで応襲してきます。
よくもまあ、こんなに手を変え品を変え、バラエティ豊かに人をイラつかせてくれます!(笑)
基本、時計塔を登るようなステージ構成で、足を踏み外したり敵の攻撃を受けて仰け反ったりして転落すると、古いゲーム特有の「画面外の敵即復活システム」の為、今まで登った苦労が水の泡になります。
それでもステージ4の「ふらふらメディーサ」と「骸骨の骨の雨」で耐性がついたのか、文句も言わずに進めていきました。
おそらく所要時間40分位で時計塔の頂上に初めて到達し、ボスと対面。
「なんそれーーー!?」
もちろん瞬殺...。
もうやめようと思いました。(お決まりですw)
今回のボスは今までのザコともボスとも比較にならない「ワンパクさ」。
悪魔城ドラキュラシリーズ初挑戦の自分にはあまりに刺激が強すぎました...。
相当やり込めば可能なのかもしれませんが、到底初見の人間に見切ることは不可能な『自由型高速飛び道具攻撃』。
また画面を常に飛び回り、まさに縦横無尽に移動しながら攻撃してくるので、こちらの攻撃を当てるのも一苦労。
幸いなのは、一応主人公をちゃんと狙って攻撃してくれていることくらい。
狙ってくれているなら躱しようはあります。
攻撃と回避の精度をひたすら高め、およそ20機以上やられて集中力が最大まで高まった状態で挑んだ一戦。
敵のライフと自分のライフの存在を忘れるくらい集中していて、倒した時は「えっ?」みたいな感じでした。
攻略の為の心構え(なにそれ?)
- 『残りライフを確認するより、敵の動きを凝視せよ!』
- 『時に攻撃は最大の防御!』
- 『回避は横移動より"屈む"か"ジャンプ"!』
ステージ5 クリア時の感想
「あー、もうダメ...。」
ステージ6「ゲーマーズハイ!?」
物凄い集中力でクリアしたステージ5。
緊張の糸が切れたようにリラックスしてプレイを続行します。
序盤の崩れる橋で10回以上アウト。
気を取り直してちゃんと進んでいきます。(笑)
中盤はまさにザコ敵のパレード。
ステージは可愛いですが難易度は鬼です。
終盤はやけに落ち着いていてすんなりボスへと到達。
「あれっ?鏡に映った主人公が止まってる?」
『バリーン!!』
「なんじゃーーー!?」
瞬コロ...。
やめようと思ったけど、思わず笑ってしまいました。(ついにM覚醒!?)
どうやらステージ6のボスは主人公の分身みたいなものでした。
幸いにも道中が他のステージに比べれば平和なので(決して簡単ではないのですが)、ストレスなくボスまでは辿り着きます。
5,6回やられた頃に、ボスの妙な動きに気がつきました。
ボス戦時、少し高い位置に陣取れる足場があるのですが、そこから反対側の足場に移ろうとジャンプし反対側に移動すると、ボスは主人公に対して遠回りでも同じルートで追いかけて来ます。
分身故の特性なのか至極マヌケですが、そのこと以外の異常な凶暴性を鑑みるに、この習性を攻略のために利用しない手はありません。
以下に確立した攻略法を記載します。
ステージ6 ボス攻略手順
- まず主人公を高い足場(左右どちらでも可)の画面中央寄り、転落しないギリギリの位置で「ジャンプ下攻撃」を繰り返しボスを迎え撃つ。※ボスの動きを予測もしくは見てから攻撃するのは困難なので、真下に敵がいるいないに関係なく「ジャンプ下攻撃」を繰り返し出し続ける。
- 下にいるボスが主人公より画面外側に移動したら(足場に上ろうとする前)、画面中央側にジャンプして足場から降りる。
- 反対側の足場の下(少し画面外側寄り)で、しゃがみ待機。
- ボスが追って来て、高い足場からジャンプし着地したところをしゃがみ攻撃。
- 急いで真上の足場に移動し、『ステップ1』へ。
この方法で安定すると思います。
上手くパターンに入れば、『ステップ1』のところでボスが勝手に攻撃の当たる位置でパニクッてくれます。
私が倒した時も、勝手にパターンにハマってくれていました。
ステージ6 クリア時の感想
「あれー、これはいけるのか!?」
ステージ7「絶望!? 地獄の番人とふれ合おう!」
完全な攻略パターンをもってしてクリアしたステージ6。
しかし希望が見えたのもつかの間、新たに突入したステージ7のボスは今までのボスを遥かに凌ぐ凶悪性を持っていました。
一言で言って「絶望」...。
そんな気持ちにさせるボスでした。
このステージ7はもちろん道中も一筋縄ではいかないのですが、そんなこともうどうでもよくなる程、ボスである死神が凶悪です。
まさに泣きたくなるほど(時にはコントローラをぶん投げて)挑んで掴んだいくつかの攻略法をお伝えしたいと思います。
是非とも死神攻略の参考にして欲しい思います!
ステージ7 死神徹底攻略
勝つために満たしておきたい条件
- 主人公のライフ満タン
- ムチ強化最大(+2)
- 特殊武器は「十字架(ブーメラン)」
勝つための豆知識
1.ボスとの戦闘を行う場所には4つのロウソクが配置されている。
※どうやらボスと一定時間(一定ダメージか?)戦闘を行った後にロウソクを破壊すると『二連射』が出てきます。
※二連射とは特殊武器を一度に二回使用できるようになるアイテムです。
※「十字架」との併用で与えられるダメージが激増します。
2.特殊武器の「十字架」はボスに対して多段ヒットする。
※概ね4回くらい。
上記を踏まえての攻略の流れ
1.まずボスとの戦闘前に、ロウソクを3つ破壊する。
まず進みながら中央の2つを破壊し、ボス戦BGMが流れますが構わず左側も破壊してしまいましょう。
※ボスとの戦闘前に右側のロウソクだけが残る形にする。
2.画面中央に戻り戦闘開始。
ボスは画面中央から現れ、右へ移動します。
主人公をボスの前に配置し、ムチ攻撃で当たり判定発生タイミングを見極めます。(ボスが上昇しだしたら当たり判定発生)
当たり判定が発生したらボスに向かってジャンプしながら「十字架」攻撃。
ある程度ボスに近い位置で「十字架」を発射するのが、多段ヒットさせるコツです。
ボスが高く上昇し鎌を投げつけて来るので、その前に左側に移動して高い足場に飛び乗る。
足場に飛び乗ったらまたボスに向かってジャンプし、右側のロウソクを壊す軌道で十字架を発射。
おそらくこの時点で浮遊している小型の鎌が周りを取り囲んでいるはずです。
小型の鎌破壊を最優先に、先ほどの「十字架」攻撃で破壊した右側のロウソクから『二連射』が出てきた場合は回収に向かいます。
次にボスがブラックホールを発生させ画面中央に引き寄せられます。
この時点でまだ小型の鎌が浮遊している場合は、もうぶつかりに行くくらいの勢いで壊しに行きます。(もちろん当たらない方が望ましいです)
間髪入れずにボスは骸骨の頭を左右に飛ばしてくるので、「しゃがみ左右攻撃」で冷静にひとつづつ迎撃します。
おそらくブラックホールを解いた瞬間に鎌を投げて来ますが、これを躱すのはかなり無理っぽいです。
自由に動けるようになったら、ダメージ覚悟でボスに向かって「十字架×2」を投げつけましょう。
鎌の投げつけ攻撃が終わり次第、ボスは画面中央寄りに降りて来ます。
ここで確実に「十字架×2」とムチでダメージを与えていきましょう。
周辺に小型の鎌がまた現れ迫ってきますが、鎌を壊すよりもボスに集中して攻撃を当て続けましょう。
上手くいけばこの時点でボスを撃破出来るハズです。
これ以上長引いた場合は、
「小型の鎌破壊(隙あらばボスへ攻撃)」
「ブラックホール中、飛んでくる髑髏の頭破壊」
「ムチと十字架で総攻撃」
この流れを繰り返しましょう。
あとは「諦めない気持ち」で頑張りましょう!(笑)
ステージ7 クリア時の感想
「あー、終ったー、越したー」(いや、越してはいない...)
ステージ8「さらばドラキュラ!さらば悪魔城!」
もう泣くだけ泣いた。弱音も吐いた。(byナミ)
そんな私にもはや怖いものなどなかったのです。
怒り、執念にも似た感情を抱きながらドラキュラの待つ最後の部屋を目指します。
道中もちろん簡単ではありません。
最終ステージ。
むしろ一番難しかったのかもしれません。
それでもこれまで私を襲ってきた数々の難所が、このステージが難しいものだと感じさせないほど、私自身を成長させてくれていました。
おそらく、ものの30分程でドラキュラの待つ最後の部屋へと辿り着きました。
なんとこのステージ、今までのステージとは異なり、ドラキュラの部屋まで辿り着くと、やられてもドラキュラの部屋の直前からプレイ出来ます!
とことんドラキュラとやり合ってくれってことでしょう。
果たしてドラキュラの強さは...!?
正直ここまでクリアしてきた方には、特別強過ぎるという印象を持つことはないでしょう。
最後を飾るに相応しく、華々しく散っていきました。
全ステージ クリア時の感想
「あー、終ったー、やったぁ...、マジムズかったー」
まとめ
おそらく今までクリアしてきたゲームの中で一番難しかったです。
クリア後に本作について調べてみたところ、マニアックなパソコンから出しただけあって、コアなゲーマー層向けに難易度が上げられている作品だったようです。
一部では『悪魔城シリーズ』最高難度とも言われているそうな。
結果的にクリア出来たので良かったですが、シリーズ初プレイ作品で危ない選択をしたことは確かなようです。
今後シリーズものを遊ぶ際には、慎重に選択しようと思いました。(笑)
とにかく難しかった『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』。
とても人にお勧め出来る作品ではないですが、難しいゲームに挑戦したいという方がいらっしゃれば是非ともプレイして欲しいと思える作品です。
最後までご覧頂きありがとうございました。