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基本情報
PS3版「Urban Trial Freestyle」TATE MULTIMEDIA S.A
配信日:2013年8月29日
販売価格:719円(税込)
ジャンル:レース
プレイヤー人数:1人
ゲーム概要
コース上に配置された障害物をオートバイに乗ったまま駆け抜ける「モトトライアル」と呼ばれる競技を再現したアクションレースゲームです。
モトトライアルで披露される華麗なバイクテクニックをプレイヤー自身の操作で再現します。
操作方法は非常に直感的に出来ており「方向キー(もしくは左スティック)で前後の重心移動」「✖ボタンでアクセルオン」「☐ボタンでブレーキ」です。
たったこれだけ。
だから「簡単操作で誰でも楽しめる!」 ← 正解!
しかし「簡単操作だし楽勝でクリア!」 ← 間違い!
昨今のゲームによくある落とし穴ですが、簡単操作だからこそ奥深く、上達するほどに楽しめるスルメゲーです。
ゲーム開始直後は「バイク型の死にゲーか?」と思う程、あっさりとミスを繰り返してしまうでしょう。
しかし、それを乗り越えれば最高の興奮と爽快感を味わえるゲームへと変貌します。
基本的にはゲームだからこそ表現出来た迫力のステージ構成、仕掛けや演出の数々に驚かされながら毎回ゴールを目指します。
ステージは都市をイメージして作られた5つの市街地、全45コース以上。
また、トリック技術や飛距離、最高スピードなどをポイントで競い合う「スタントモード」、一刻も早くゴールを目指す「タイムアタックモード」、与えられた課題に挑む一風変わった「チャレンジモード」の3種類のゲームモードを搭載しています。
ゲームを進め高スコアを獲得出来れば新たなコースの解放はもちろん、オートバイのエンジンや車体、車輪と言ったカスタムパーツや、ヘルメット、服、グローブと言った装飾品もアンロックし購入出来るようになります。
そして、このカスタムパーツによるオートバイのカスタム化は、本ゲームの最重要ポイントとも言える大事な要素で、同じセッティングで全コースをハイスコア攻略することは出来なくなっています。
そのコースの特性や自分の得意分野(重心移動やアクセルコントロールなど)を考え、戦略的にカスタムしなければ、より良いスコアは獲得出来ないでしょう。
誰にでも遊べる簡単操作の中に、非常に奥深いゲーム性を感じる、私が特にお勧めしたいPS3ゲームのひとつです。
レビュー
レビューまでの総プレイ時間:15時間
ゲームの魅力や楽しいポイント
簡単操作でありながらシビアな操作を要求されるゲームデザイン
一見矛盾しているように聞こえますが、プレイして頂くと良くわかると思います。
「プレイすること自体」は簡単で分かりやすいのですが、「高得点を狙いにいく」と途端に要求される操作はシビアになります。
上達する程に難しく、また達成感が味わえる仕組みが組み込まれています。
この作品はゲームがさほど得意ではないプレイヤーには優しい操作で軽快に楽しんでもらい、ゲームが得意でやり込み主義のプレイヤーには歯応えのあるゲームプレイを提供してくれます。
プレイスキルを選ばず誰でも楽しませてくれるゲームデザインは本当に素晴らしいと思います。
自由度の高いステージ攻略
コースの至る所に配置された障害物。
これらの回避法、攻略法についてはある程度プレイヤーに委ねられています。
同じ木箱の障害物一つにしても「飛び越える」「突っ込んで壊す」「その場所を通らない」など、かなり自由な選択が可能な場合が多いです。
もちろん高得点を狙うのであればそれ相応にリスクのある行動を取らなければいけませんが、まず「ゴールする」という大目標を達成するためだけでもプレイヤーそれぞれに違いが現れると思います。
各ステージともたくさんのギミックや要素で構成されたゲームであるため、自分の得意なポイント、不得意なポイントが必ず現れます。
それをどのように回避し高得点へ結びつけるか。
プレイヤーに委ねられた千差万別なゲームプレイを可能としている部分がこの作品の強い魅力です。
影響の大きいカスタマイズ要素
ゲームプレイに影響するカスタマイズ要素は「エンジン」「シャーシ」「ホイール」と決して多くはありません。
しかしながらこの三つの要素がゲームプレイ(オートバイのコントロール)に与える影響度は凄まじく大きいものです。
例えば「エンジン」が大きければそれだけ重く、車体も安定し加速力も増しますが、空中での車体操作性(エアートリック)は困難になります。
逆に軽くなれば加速力と安定性は欠きますが、空中での車体操作性は高くなります。
つまり各パーツとも一長一短が存在し、自分の得意分野に合わせたカスタマイズが可能というわけです。
得意なポイントで高得点を叩き出すためのカスタムにするか、苦手なポイントを安定してクリア出来るようにカスタムするか。
この要素によって、同じステージを高得点でクリアするのも「その人の得点の稼ぎ所、狙い所」によってカスタマイズが様々になります。
自分専用のカスタマイズと自分自身に合ったステージ攻略を実践出来るのは本作の最大の魅力と言えるかもしれません。
カスタマイズ要素
ゲームプレイ(オートバイのコントロール)に影響する要素として、オートバイの「ホイール」「シャーシ」「エンジン」。
ゲームプレイ(オートバイのコントロール)には影響のない要素として、着替え「ヘルメット」「ジャケット」「パンツ」「グローブ」「シューズ」があります。
決して多くはありませんが、本作のゲーム性と与える影響力、価格を考えれば必要十分と言えそうです。
難易度
全ステージクリアだけを考えた場合、難易度は「簡単」。
トロフィーコンプまでを考慮すると「普通」くらいです。
ただ自分には得意な系統のゲームだったので、人によってはかなり難しいと感じるかもしれません。
レトロゲーマーの方が得意であると思えるようなゲームに感じました。
遊びやすさ
1コース数分でクリア出来ます。
繰り返しプレイするにしても、少しだけ遊ぶにしても、非常に遊びやすいゲームです。
ボリューム
全ステージクリアだけならおそらく5~6時間で可能です。
ただ全コース★5評価を得る為にプレイすると、その倍近くの時間は楽しめると思います。
私の場合ですが、初見での全コースクリアに5時間程度。
トロフィー取得のために全コース★5評価を目指して7時間程度。
チェレンジモードで遊んで合計15時間程遊んでいます。
非常に中身の濃いゲーム攻略が出来ましたし、何より最後まで楽しくプレイ出来た作品です。
自由度
ステージの攻略法はある程度自由になっていますし、ステージに挑むオートバイのセッティングも自由です。
プレイヤーによって千差万別のゲームプレイが楽しめ自由度は非常に高いと言えます。
ゲームを有利に進める為に役立つプレイヤー能力
ゲーム内での「バランス感覚」「トラクション感覚」。
説明が難しい要素ですが、本作攻略に繋がる核心的部分だと思います。
テンポの良さ
1コースの短さも手伝い、非常にテンポ良くプレイしていけます。
所謂「死にゲー」かと思う程よく落車を起こしますが、すぐに直前にリスタートされストレスはありません。
非常に親切なゲーム設計だと感じました。
熱中度
何かわからないけど、非常に高い熱中度があります。(私だけ?)
やり込み度
各ステージクリア後にスコアポイントに応じて5段階で評価されます。
全ステージ★5評価でクリアするとなると、それなりにやり込む必要が出てくるでしょう。
まとめ
総評まとめ【90点】
プレイの快適さと意外に難しい★5評価獲得に、予想以上にハマった良作です。
単純なゲームなだけに、余計なことを考えずプレイに没頭出来る部分は素晴らしいです。
またプレイし始めは凡ミスによる落車が頻発するので、友人と集まってプレイすると人のミスに腹を抱えて笑えます。
大勢でプレイすることでまた違った楽しさがあるのも面白いポイントです。
すぐにプレイ出来る簡単操作とオリジナリティを強く表現出来るカスタム要素で、本当に誰にでもお勧め出来る作品です。
最後までご覧頂きありがとうございました。